大和測量株式会社
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    大和測量ブログ

     当社が参画させていただいた「稲城上平尾土地区画整理事業」と「小平市小川四番土地区画整理事業」に対して、「東京都まちづくり功労者知事感謝状」が贈呈されました。

     また、「稲城上平尾土地区画整理事業」は、令和5年度国土交通省「まちづくりアワード」(功労部門)においても表彰されました。

     改めて二つの事業の紹介をさせていただきます。

     「稲城上平尾土地区画整理事業」は、東京都稲城市の南部に位置し、東側は天神通り(補助市道第2号線)、西側は神奈川県川崎市麻生区との都県境、南側は平尾外周通り(市道第15号線)、北側は学園通り(稲城市道13号線)に接した面積約25.1haが施行区域です。平成22年7月から事業がスタートしました。

     組合設立認可当時の地区の現況は、高低差が約40mある丘陵地であり、主に農地と山林が広がる中に在来住宅地と開発住宅地が点在していました。地区内の道路は、既存住宅地にアクセスする道路と農地にアクセスする狭隘道路のみでした。

     主な整備としては、小田急線新百合ヶ丘駅と京王相模原線若葉台駅を結ぶ都市計画道路坂浜平尾線、都県境の小田急線栗平駅側から稲城市坂浜方面を結ぶ都市計画道路小田良上平尾線の2本の幹線道路が整備されました。

     この2本の都市計画道路の整備に合わせ、稲城市内では初めてとなる自動車が通れるトンネルとして、坂浜平尾線には「上平尾トンネル」、小田良上平尾線には「小田良トンネル」が整備され、多くの方々から交通の利便性がとても良くなったとの感謝の声が寄せられるとともに、幹線道路沿道には商業施設も進出してきております。

     当事業における保留地は、業務代行者が集合保留地として一括取得して250区画の戸建住宅を建築することにより街並み整備をリードし、地区全体が統一感のある落ち着いた雰囲気の住宅地としてのブランドイメージが形成されました。

     また、当事業では公園を4箇所、既存の緑を活かした緑地5箇所を設置し、都心に近く自然と調和した緑が残るまちづくりを行い、利便性のよい活気に満ち溢れたまちに生まれ変わりました。


    施行前(平成23年)

     施行後(令和3年)

    事業の詳しい説明については、2022年6月のブログも併せてご覧ください。

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    大和測量ブログ :: 稲城上平尾土地区画整理事業が完成しました (daiwa-sokuryou.jp)


     「小平市小川四番土地区画整理事業」は、東京都小平市の西部に位置し、南側が青梅街道、北側が西武鉄道拝島線に挟まれた面積約2.3haの区域です。約7年間の準備期間を経て平成29年10月に事業がスタートしました。

     当地区の特徴としては小川村開拓の特徴的な「短冊形地割」が残されており、北側に西武鉄道拝島線、南側に青梅街道に挟まれ、青梅街道沿いには住居が立ち並び、その裏側に細長い農地(生産緑地)が続いています。地区内には狭幅員(1.8m)の農道が数本あるのみで、農業を継続するにも公共施設整備が必要であることから、土地区画整理事業の施行による早期の開発が望まれてきました。

     当地区においては、地区外道路との接続が最大の課題となっていましたが、青梅街道への接続は既存企業の業務用通路を利用させていただくことにより幅員6mの区画道路の設置が可能となり、地区北側との接続に関する課題は、車両通行不可の踏切道を土地区画整理事業の施行に合わせて西武鉄道が踏切道の改修工事を行い、組合が北側既存道路(市道)の接続整備工事を施工することにより、幅員6mの車両通行可能な踏切道に生まれ変わりました。

     また、地区内には「小川四番うぐいす公園」と「小川四番馬頭公園」の2箇所の公園が設けられ、西武鉄道拝島線沿線には緩衝帯として緑地を配置しました。保留地街区には戸建住宅エリアが設定され、幅員6mの区画道路の配置と建ぺい率・容積率の見直しにより、土地の有効活用が進められる一方で、既存の生産緑地については、特定生産緑地への切り替え手続きが完了して引き続き農地として利用されることになり、これまで鉄道敷地と青梅街道沿いの既存住宅により分断されていた農地が、住と農が共存する新たな街に生まれ変わりました。

    施行前(平成30年)

    施行後(令和3年)


    事業の詳しい説明については、2022年4月のブログも併せてご覧ください。

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    大和測量ブログ :: 小平市小川四番土地区画整理事業が完成、組合の解散が認可告示されました (daiwa-sokuryou.jp)