大和測量ブログ
実施地区は東京都稲城市の稲城坂浜西・於部屋(おへや)地区といいます。隣接した稲城小田良地区と稲城上平尾地区は土地画整理事業によって新しい街づくりが進んでいます。
稲城坂浜西・於部屋地区では今春に「まちづくり発起人会」が発足し、まちづくりの具体化に向けた第一弾の業務として、高低差が大きく地形も複雑なためドローンによる現況測量を実施しました。
今回は、地区の現況を把握するため、約30haの範囲においてレーザースキャナを搭載したドローンを用い、地形や地物のデータを取得する測量を行いました。
〈測量の準備〉
ドローンにおける測量に関しては、航空機による写真測量と同様に、地上の基準となる目印が必要となるため、写真のように「対空標識」を上空視界が広く取れた場所に設置しました。
今回のレーザーを用いた観測には、右側の大型のスキャナ付きドローンを用います。スキャナ等の様々な機器を取り付け、かつ安定した飛行をする能力が求められるため、一辺の幅が約115センチメートルという大きさで、通常イメージするドローンと比べても非常に大型なものとなっています。
ちなみにケースに載せている左側のドローンは、直前に飛行経路を確認するために使用した、通常サイズの写真撮影用ドローンです。
このドローンに、あらかじめ設定した飛行航路をコントローラーで現地情報などの調整を行い、ドローン本体も飛行準備を進めます。
こうして、必要なエリア上でオーバーラップ(エリアの重なり、今回の現場では50パーセント)を取りながら、スキャナからレーザーを飛ばして観測を行い、終わり次第ドローンを発着点に帰還させます。
着陸後、観測したデータが正確に取得できているか、すぐさまPC上で確認を行います。
このようにして、ドローンでの現況測量の観測を行っていきます。
尚、このドローンによる測量は国土交通省東京交通局長より許可及び承認を受けて行っています。